阿部美穂子の韓国Pick up!:スペースアルク
 

2012年12月10日

TITLE:チャミョスオプ(참여 수업=参加授業)

121210_1.jpg秋晴れの土曜日、次男のオリニチプ(어린이집=0歳から満2歳までが通う幼稚園)にて、オンマ チャミョ スオプ(엄마 참여 수업=ママ参加授業)が開かれ、出かけてきました。

次男・ヂオンの通うオリニチプは、アパートの1階。韓国のオリニチプのほとんどは、ファミリー仕様のアパートの1階にあります(騒音などを考えて、必ず1階というのが規則)。ですから、同じアパートの20階から1階のオリニチプに通うというケースも珍しくありません。園がとっても近いって、いいですよね^^


オリニチプは、ひとクラス20名ほどの園児+先生5名ほどで運営されています。送り迎えはほぼ玄関で済まされるため、通常、子供たちの日常をお部屋に入ってみる機会がほとんどありません。今日は、そんな貴重な一幕を垣間見れる日ということもあって、私もワクワクしていました。

121210_2.jpgバレエ服に着替えてオンマと登園。ヂオンのクラス・パダパン(바다반=海組)に案内され、待っていると、ヂオンがあれこれ......自分の作った作品、お気に入りのおもちゃなどを紹介してくれました。


121210_4.jpg園長先生からのごあいさつの後、歌&振り付けでの挨拶(オンマたちも一緒に歌って踊る......と、超参加型です!)、そして、ウォーミング・アップに(!?)、レクレーションとして、ゲーム大会へと展開......。いまや当たり前にみんなが持っているスマートフォンを使ってのクイズの数々。実は、「フツウの携帯」で便利を感じている私にとっては、未知の世界です......。
韓国語でのナゾナゾ風クエスチョンは、理解するのも時間がかかれば、韓国のオンマたちの早さには、答えるのだってとてもかなわず>< 正解者に配られる、山のようにあったプレゼントの数々は宙を飛び交うものの、私たちの手元には......。
最後の最後、今はやりの韓国アーティスト・PSYの「江南スタイル(강남스타일)」のダンスを、いつもより恥ずかしがって踊れなかったにも関わらず^^;「踊りに出てきた子おいで~」の声に駆け寄り、ヂオンは、差し出した両手に収まるほどのかわいいソンムル(선물=プレゼント)をいただいたのでした。韓国語、頑張って学ばなくては......と痛感した一瞬でした^^

121210_6.jpgさて、本編の授業に入ると、ヂオンが授業に積極的に参加する姿が見られました。
バレエ→先生の振り付けを見ながら、一生懸命、音楽に合わせて踊る姿、感激です!
エコバッグ作り→世界で1つだけのエコバッグをオンマと制作!
英語→オリニチプでは、ヂオンたちのクラスは年長さん。とは言えまだ満2歳です。けれども、英語で「NO」「EYES」などと言えていました^^
オルプ(오르프)→楽器を使って、身体全体を動かします。コレ、私も初めて体験した授業でしたが、楽しかったです!「クルンパン(구름빵=雲のパン)」作りを、楽器でしていくんです。砂糖の音は、マラカスを振って表現してみたり......。最後は、大きな大きな布が登場して、子供たちを乗せてぐるぐる回るのですが、大喜びでした。

考えてみると、最近の子供たちの将来への夢は、本当に小さいうちからはっきりとあるような気がします。たとえば、小学校4年生の日本の姪っ子の夢は、声優さん。習いごととして、自ら志願して学校に通っています。来年中学生になる、韓国のチョッカ(조카=姪っ子)の夢は、バレリーナ。中学校は自らソウルの芸術学校に行きたいと、願書を提出。私の子どもの頃と比べると、かなりしっかりしていますが、これは社会全体の影響ともいえるでしょう。

121210_5.jpg私にとっては「驚くべき」ことが、ごく普通のことのように、当たり前になされている現実......。改めて、優秀な先生方に敬意を抱きます。特に、ヂオンのような、オリニチプに通う、まだ右も左もわからない子供たちを指導する先生方。どの授業にしても、子供たちの興味がわくアイディアがちりばめられ、趣向を凝らしています。そして、オリニチプで学び、体験した色々なことが、着実にその子のアイデンティティを形成し、成長させているということに気付かされます。

実際にヂオンも、オリニチプに通ったことでまず、韓国語でのおしゃべりがとっても上手になりました。食べたことのなかったキムチも食べるようになりました。自分と友達の存在を、先生の存在を知りました。

121210_3.jpgけれどもまだ2歳。わがままで、きかん坊のところもたくさんありますが、オリニチプの経験が、後のヂオンをより豊かなものにしてくれるだろうと確信できた、有意義な3時間でした。


美穂子さーん!!
韓国pickupが終わってしまうの、とってもさみしいです~。このブログからパワーをもらったり、更新がないときは美穂子さんどうしてるかなって思ったり。

これからここでは会えなくなりますが、他のブログを楽しみにしていますね。

美穂子さんとご家族がこれからもずっと幸せ一杯でありますように!!日本からずっと応援しています!!