2012年11月19日
TITLE:結婚して9年(10) トルジャンチ
韓国では、赤ちゃん時代の最大のイベントとも言える、トルジャンチ(돌잔치=1歳の誕生日パーティー)。2006年11月2日生まれのヂヒョのトルジャンチは、当時住んでいた韓国・ウルサン(울산)の現代ホテルにて、1歳のバースデー当日に当たる2007年11月2日に行いました。
韓国では、年齢を数えで数えます(日本では満が一般的ですよね)。赤ちゃんがお腹の中にいる時は0歳で、産まれてすぐに1歳になり、さらに新年を迎えるとまた年を重ねます。そんなわけで、2008年の元旦を迎えたとたんに、日本ではまだ1歳のはずのヂヒョが、韓国では「セサル(세살=3歳)」になるのですから、驚きです。
トルジャンチは、基本的には1歳の誕生日の前日までに開くとのことで、ヂヒョの場合は何とかギリギリセーフといったところでした。もっとも、最近では両親や周囲の人々の都合で、誕生日が過ぎてからすることも多々あると聞きますが、誕生日が完全に過ぎてからのトルジャンチは、「その子がちょっとかわいそう」なんだとか。
ともあれ、お客様100名ほどを呼んで、盛大なパーティーを開きました。当然のことながら、「本日の主役」であるヂヒョの知り合いはほとんどいないので、トルジャンチの招待客は、祖父母をはじめ両親の友人、知人、親族などとなりました。
トルジャンチの舞台監督は、オンマ(엄마=ママ)です。出来不出来もオンマ次第......こうなると、韓国のオンマたちが張り切らないはずがありません。ソウルにおけるトルジャンチの流行は、ネット検索などでも常に注目されていて、センスある、ポップでキュートな会場の飾り付けや、最先端のパーティー演出などが話題を呼んでいます。私たちが当時住んでいたウルサンは、現代自動車の本拠地がある広域市で、大きな工業都市とはいえ、パーティーなどの演出においては、ソウルに少し遅れをとる部分もありました。
それでも、良きスタッフに出会え、妥協のない演出を計画、準備していきました。何度もの入念な打ち合わせ、苦労と涙、涙、涙......の末、会場に華を咲かせることができたのでした。
参加してくださった皆さんには、ビッフェ形式でお食事を楽しんでいただきました。トルジャンチのメインイベント、恒例のトルジャビ(돌잡이=子どもの前にいくつかのものを置き、子どもが最初につかんだものが何かによって、その子の将来を占う)では、なんと!サッカーボールをつかんだヂヒョ。また、韓国にはない特別なものを......と工夫を凝らし、考えたのが、「生い立ちスライドショー」と、日本の風習である「一升餅背負い」イベントでした。
日本のスタッフによる、素敵な生い立ちスライドショーに加え、日本のじいじとばあばが飛行機で運んでくれた、2kgほどあるお餅を、ヂヒョが背負って2歩、3歩......よいしょと歩いた時には、会場が歓声に沸きました!
そのほかにも、「一升餅を背負って歩けるかどうか?」などをクイズにしてのプレゼントコーナーや、会場入り口のデコレーション、韓国のスタッフの協力を得て出来上がったお餅のケーキ、溢れんばかりの食べ物が並ぶトルサン(돌상=誕生日のお膳)など......最後に、来て下さった方々全員に幸せのおすそ分け、トク(떡=お餅)を配りました。私たちの写真のついたメッセージカードを添えて......。
みなさんの笑顔が一杯詰まった、オリジナリティー溢れるトルジャンチ。準備中は「最初で最後だから......」と涙を乗り越え、持っている力をすべて振り絞りました。それでも、苦労が満足感、充実感に変わると、「ヂヒョに兄弟ができたらやってあげたいな」と思えたのでした。