阿部美穂子の韓国Pick up!:スペースアルク
 

2012年9月18日

TITLE:結婚して9年(4) 名づけ

120918_2.jpg韓国では妊娠すると、お腹の子に仮の名前をつけて話しかけるのだとか。私たち夫婦も早速実行! お互いの名前の1文字づつを取って組み合わせた「ヨンホ」に決定。

お腹の子が、おそらく男の子だろうと予測がついた妊娠5カ月の頃、ソウルのFバーガー屋さんにての1コマでした。すっかりヨンホの呼び名が馴染んで、出産予定日を一週間に控えたある日、だいぶ大きくなったお腹を触りながら「あなたはヨンホ?」と聞いてみたけど、反応/返事がない。オッパに「赤ちゃんの名前、このままヨンホ=勇穂にするのかな?」と持ち出したのでした。

韓国の徴兵制度によって、17歳の誕生日までは日本と韓国、両国の国籍を持って生きていくわが子。選択する時にどちらの国籍を選んでも、両方の国で親しまれる名前をつけてあげたい......。そんな思いで、紙にいろいろな名前を書いてみました。勇帆(ヨンホ)、勇輝(ヨンギ)、明歩(ミョンホ)、けいた、こうた、しゅんた......白い紙はしだいに埋め尽くされて......。呼んでみては、お腹の子の反応を試してみたり。「名付けって難しい~」。あれこれするも、この日は決まらず。

翌日、朝起きたとたんに「名前、どうしようか~」と言い出した私にオッパが、「韓国にはトルリムチャ(돌림자)っていって、男子に受け継がれる一字があるんだよ」とのこと。なんでも、名前の一文字に先祖代々受け継がれる漢字(トルリムチャ)を使うのだとか。説明を聞いてもちんぷんかんぷんな私。続けて「それから韓国は、たいてい両親に決めてもらうよ」と言ったのでした。ダブルでびっくりな私!

とりあえず、トルリムチャは、全く未知の世界。そして、名づけを親にまかせる?! 私の兄夫婦や友人夫婦も、自分たちの字を当ててみたり、画数を学んだり夫婦で悩んで決めていただけに考えもしていなかった事態に! でも、絶対私たちで決める!というこだわりもなかったし、かえって気が楽なのかも!?

そんなわけで、名付けは韓国のご両親にバトンタッチをしたのでした。改めて、周囲の韓国のお友達に名付けについて聞いてみると、名前をつけてもらう専門の場所:ジャンミョンソ(작명소=名付け場所)に行って、つけてもらうケースが多かったです。

 さて、3日後。トルリムチャのヂ(지=知)がすべてついた、8つのリストが上がってきました。その中から音、響き、漢字、意味に重点をおき、私たちが選んだのが、知暁(ともあき)=ヂヒョでした。弟の時はアボンニム=義父が提示して下さった名前の中の「ヂオン」を呼ぶと、お腹の中でものすごい足蹴りで反応したのも大きく、ヂオン=知彦(ともひこ)に決定したのでした。因みにヂヒョ、ヂオンの従兄弟の名前はイェヂ、ヂホン、ウンヂ、ヂソンと皆ハラボジが名付けてくださり、トルリムチャのヂがついています。

今年6歳、3歳になるヂヒョ、ヂオンすくすく成長しています。

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