2012年2月20日
TITLE:テボルム(大満月)
ソル(설=旧正月)から15日後、一年のうちで一番明るく、大きな満月の日にあたるテボルム(대보름=大満月)、前日には義母から電話が来て「明日はテボルムだから、五穀米を炊いて、お肉に魚、おいしいものをたくさん準備しなさい」とのこと。本当に「食」を大切に考える、韓国ならではのアンブチョナ(안부전화=安否電話。とくに大きな用もなくかける電話)です。
テボルムの代表的なメニューと言えば、五穀米(白米+雑穀~麦、きび、もち米、小豆、玄米など)に、ムグンナムルといって、干し野菜を戻してナムルにしたもの、ゼンマイ、キキョウ、シイタケ、イワタケ、大根、モヤシ、豆モヤシ、かんぴょう、干し菜などの和え物、ナムルを食卓に並べます。これらは、タンクク(탕국)と呼ばれる具だくさんのスープと一緒に混ぜて、ビビンパとして頂くのが主流。
さらにクルミやピーナツ、栗などの固い殻のある穀物を「ガリッ」と噛んで食べると、一年間、できものや腫れものができないなんて言われています。弟・ヂオンの幼稚園からもプロムsetをおみやげにもらってきました。「おいしいものをいただいて、固い殻の実を食べ、満月を眺め、お願い事をしましょう。一年間、健康で...」というメッセージ付きで♪
近所のスーパーも「名節:テボルム」を大きく掲げ、殻付きくるみ(とても歯では噛み切れませんが^^;)、ピーナツ他が並んでいました。他にも伝統遊戯として、凧がたくさん売られていました。
さて、子どもたちとの3人生活、テボルムの夕食は......? 野菜は苦手&肉大好きの子どもたちを思い、豆腐、エビ、鶏肉を選び、和風テボルムメニューを考えました。とは言え、自分のためにムグンナムルを作ろうか?? ......迷っていると、長男の幼稚園のお友達ママから電話が! ムグンナムルについては、Mママの手作りのおすそ分けを頂きました!
お料理上手のMママが作ってくれた、7種類もの根や茎の乾物のナムル、まさに昔の人々の知恵が発揮された栄養満点のおかずたち(こうして保存することによって、冬場も野菜が食べられたんですよね)。さらに! もち米がたっぷり入ったもちもちの五穀米まで......。ものすっごく美味しく頂きました!! ゴマ油やニンニクがほのかに効いて、ぎゅっと詰まった野菜の旨みを栄養満点の五穀米とともに......♪ これでこの一年、元気に過ごせそうです。息子たちも韓国ならではの風習を味わおうと、ガリッを体験、その後、苦手な野菜≒ナムルもほんの小さな一口をごくん、と^^;したのでした。
テボルムが過ぎ、2月の末になると幼稚園なども1年の締めくくり(韓国は3月から新学期なのです)。長男は、3月から新しい幼稚園に行くことになりました。一次オリエンテーションを終え、制服も合わせました。締めくくりと、新しい出発が無事に健康に迎えられますように!!
はじめまして、初コメントです!
私は中国人と結婚して上海に住んでます。なので、みほこさんの
日韓の文化や習慣などについてのPickup!記事をいつも楽しみに読ませていただいています♪
韓国ではテボルムというんですね。中国では元宵節といって、一
家円満=丸い白玉団子のようなものを食べますよ。同じ儒教の
国でも日中韓と様々ですよね。韓国は2月終わりなんですね!
こちらは9月入学なので、また違いますね。。ちなみにうちの息
子くんも幼稚園でテコンドー習ってます(笑)
実は私も「アルク中国語」でメルマガ執筆しています。全くの素人
ですが、よかったら見に来てください♪♪
감기 조심하세요~!!