阿部美穂子の韓国Pick up!:スペースアルク
 

2011年2月18日

TITLE:韓国国内でお引っ越し

3年ぶりに韓国で旧正月を過ごした後、引っ越し屋さんに予約の電話をしました。
韓国では、あらゆることに점=占いを見てもらって縁起をかつぐ(日程、方角を決めるなど)風習があり、引っ越しなども、길일=‘良い日’といわれる良い日に合わせる人が多いのだとか。

ほかにも이사할 때=引っ越しをするときに持っていく、縁起のいい品があるそうです。
まずは밥통=炊飯器です。‘良い日’に合わせて引っ越しをすると、家族そろって動けない場合も多々あるでしょう。みんながご飯を食べるのに欠かせない炊飯器が新居に入ると、家族全員が新しい家に入った、という意味になるのだとか。
続いては、나쁜 기운을 팔아먹는=悪い気を吸い取ってくれるという메주=味噌麹、さらには、복이 글러 들어온다=福が転がり入ってくるという、호박≒大きなかぼちゃなど。

ほかにも소금=塩や、팥=あずきがあります。소금を玄関先に置いて、最初にやってくる見知らぬ人~つまり引っ越し会社の人に踏んで入ってもらうと、귀신이 가다=鬼神が去っていく、というので我が家でも実践してみました。縁起のよいことを実行すると、やっぱり気分がいいものですね。소금5kgは아주버님=義兄が用意してくれました。

そうそう、引っ越し当日の夜は、北枕で寝ることによって、ご先祖様にあいさつをするのだとか。北枕で寝てみたら、なんだか普段よりぐっすり寝られた気もします。(引っ越し疲れもあったかな?)

今回の引っ越しは、史上最大(!?)の大変さでした。
포장이사=おまかせ引っ越しで、馬山から1時間ほどの田舎の家に3年間置きっぱなしだった荷物……、新婚当時に買いそろえた家財道具一式+αですが、なんと!! 田舎の家が大雨で浸水してしまい、ほとんどの荷物が水につかってしまっていたのです!! ほこりはもちろん、カビ、サビまで……。本などはそのまま処分せざるを得ませんでした。

通常、포장이사というと、新しい引っ越し先の家にそのまま置く~移動するという意味合いが強いため、梱包などはわりと適当なんです。なので、今回梱包を解いてガムテープをはがすときに、家具の木目がはがれてしまう、なんていう失敗もありました。
ほかに例のない、保管するためのおまかせ引っ越しをした私たち、今後注意すべきこともたっぷり学びました(もうこりごりですが!)。新居にはカビ臭いにおいとほこりが充満しています。まさにアイゴー!(とほほ)な心境。

ヂオンはまだ、馬山でハルモニと一緒に過ごしています。(この状況で一緒に来なくて本当によかった!)長男はアッパと散歩にでかけました。
アッパがお昼にと買ってきてくれたお弁当。片付けに掃除洗濯、体力つけてがんばります!!

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