2011年3月27日
TITLE:韓国にて子育て中…
東日本大震災から2週間、韓国で連日、日本のニュースを見ています。一人ひとりが手を取り合えば大きな力になる、力を合わせれば必ず大きな困難も乗り越えられる。日本で広がるボランティアの輪を見て、今こそ日本の頑張り時だと思っています。
その一方で、私に涙を流す資格はないと思いながらも、過酷な現実……親、友人、そして小さな我が子を探す被災された方の姿を見て胸が苦しく、痛く……やり切れない思いです。どうか生きていて……と願っています。
複雑な気持ちも、被災地の人々の「被災してない日本の人々が普通に生活することが日本を救う道」という言葉に元気をもらい、普通以上に頑張ることが復興への近道だ、と思い、頑張ることにしました。日本中に早く笑顔が戻りますように!! 私も笑顔で、常に気にかけて、今やれることをしっかりやっていきます。
春の選抜高校野球大会も開催されました。こういうとき、スポーツが人々に与える力、勇気は本当に大きいと思います。がんばれ、高校球児たち!!
さて、私は韓国で子育ての毎日を送っています。韓国の年で6歳(日本では4歳)と3歳(1歳)の男の子2人の남형제(兄弟)、すでにケンカも多く、男の子の遊びは範囲が広すぎて激しすぎて^^; 体力消耗も早いです。平日は형(兄)が幼稚園に出かけると弟のヂオンと2人で過ごすことが多いです。几帳面なヂオンはキッチンのあらゆる扉を開けたかと思うと、鍋やスプーンを全部取り出し、楽器にして遊んではまた片付けています。しまうついでに私が使っているぞうきんまで入れてしまうこともしょっちゅう。また、部屋干ししている洗濯物も全部引っ張って、もう一度カゴに入れてしまいます^^;
どうにか片付けてお散歩に出てボール遊びをして、買い物をして「そろそろかな?」と時計を見ると、あっという間に長男の幼稚園のお迎えの時間!という感じです。
日本との子育ての違いで感じることは、鼻水をほおっておけないのが韓国、ちょっとでも出ていると、たとえ横断歩道を渡っている途中でさえも、엄마(ママ)がぬぐっている姿を見かけます。まぁ、鼻水に限らず何においても「ほおっておけない韓国」なのかもしれません。
我が子に対する思いは世界中一緒でも、外見で見えてくるものは少しずつお国柄がでるのかもしれません。ウリアッパもそう、子どもたちに鼻水、小さなゴミがついていても見逃さずキレイにしてあげています。韓国に移り住んで間もなく、ヂオンの鼻水をみた見知らぬ韓国の方々から何枚ティッシュをもらったことでしょう^^; また、ヂオンは少し前からよだれが活発でスタイを欠かせない毎日ですが、それでも対応しきれず、あごが赤く荒れてしまっていました。それを見た韓国の人々、エレベーターで居合わせた見知らぬ人、レストランの店員さん、それから知人などから、「ミクラジを飲ませなさい、よだれが止まるから」と、一体何人の人に教えてもらったでしょう。この、よだれに効果テキメンのミクラジ(미꾸라지)とは、どじょうのこと。どじょうをたくさん入れた鍋を火にかけ、煮たてた汁を水代わりに飲ませることでよだれが止まるのだとか。作っている過程を想像して「못하겠어=できなそう」あきらめ、常にガーゼでふき、気付いたその都度、クリームを塗ってあげようと決意しました。あごが赤く荒れている限り、きっとまた、「どじょうエキスを飲ませなさい~」と韓国の人に教えてもらうことになりそうですから^^